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石田 衣良
買って、その日に読んじゃいました。
IWBGシリーズ
期待を裏切らないおもしろさです。
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昔僕が好きだった人 vol.1「牛乳屋のまゆみちゃん」
日記ばかりつけてるのも、飽きてきましたので、そろそろ_brand的に何か活動を・・・
と、考えていると思いついてしまいました。
「そうだ!僕は脚本とか書いてたんだから、なんか書こう!!」

という事で、「フィクションの恋愛エッセイ」を作ってみようかと思います。
あくまで、フィクションなので・・・そのつもりで読んでください。(さて、何回つづくやら・・・)

昔僕が好きだった人 vol.1「牛乳屋のまゆみちゃん」

「まゆみちゃん」は、長い黒髪にまん丸で黒目がちな瞳、広いおでこが印象的な人形みたいにきれいな女の子だった。その当時の僕の背が決して高くなかった事もあるのだけれど「まゆみちゃん」は僕よりも少し高く、すらっとしていた覚えがある。運動神経も良く、足もすごく速かった。それがうらやましくて、そんなあこがれが「好き」という感情になっていったのかもしれない。
いちどみんなで遊んでるときに「まゆみちゃん」のスカートがめくれ、チラッとパンツを見てしまった事を覚えている。まわりは全然気づいていないのに、見てしまった自分がすごく恥ずかしくて、真っ赤になってしまい、さらに恥ずかしくなってしまった。そのとき仲のよかった よしこ先生に「真っ赤になってかわいい!」とからかわれた覚えがある。・・・とても恥ずかしかった。
「まゆみちゃん」の家は牛乳屋だった。今となってはあまり見ないが、僕の小さい頃は、家の玄関や勝手口に牛乳を入れる木箱があり、朝になるとそこに牛乳が配達されていた。200ccの瓶に入った牛乳だ。新聞配達のように、牛乳屋さんが契約にあわせて毎日配ってくれるのだ。僕の家には2本配達されていた。そう「まゆみちゃん」の家から牛乳を配達してもらっていた。そんな事もあってか、親同士は非常に仲が良く「まゆみちゃん」の家で仲の良い数組の親子が集まり、パーティを開いた事もあった。子供も大人もすごく大盛り上がりなパーティーで、僕の母親がすごく酔っぱらってしまい、子供のくせにちゃんと帰れるのか心配になったことも、何となく覚えている。
その2本の牛乳瓶なのだが、気分屋の母親と父親なもので、最終的にあまったものを不定期に僕に飲ませていたような気がする。今とは違い、賞味期限が非常に短かったと思う。多分配達日から2日ぐらいで飲まないとだめだったと思う。家が忙しい頃には、良く冷蔵庫でくさっていた。その頃はあぶなそうな牛乳を飲むときには少し口に入れて、味を確かめる癖がついていた。
賞味期限の切れる日の牛乳はよく食卓にあった。
どんなおかずの時でも関係なく、そのときに牛乳があまっていたら、飲み物として、そのあまった牛乳がついてきていた。
今考えると、すごい組み合わせもいくつかあったと思う。「お好み焼きと牛乳」「焼きそばと牛乳」「ソーセージと牛乳」「たこやきと牛乳」「みそ汁と牛乳」「ごはんと牛乳」などなど・・・。小さい頃はそんなに好きでもなかった牛乳がその頃には結構好きになっていた。これも「まゆみちゃん」のおかげだと思う。
そんな感じで結構仲もよかったのだけど、成長するにつれクラスが離れ、自然と意識しなくなってしまった。親同士の関係もやはり同様にうすくなっていった。多分中学校ぐらいまで、すぐ近くのクラスにいたんだと思うが、本当に覚えていない。でも、やっぱり牛乳は「まゆみちゃん」の家から配達されていた。

そして、大人になったある時、親から「まゆみちゃん」ちのお母さんが、ずいぶん前に電車にひかれて亡くなった事を聞いた。線路の上で小さくうずくまっていたそうだ。それも、その事があってから数年後に教えてもらった。今考えると親なりに気を配ってくれたのかもしれない。そのおかげか、驚くほどのショックは受けなかった。理由も聞くこともなく、「まゆみちゃん」がどうなったかも聞かず、今に至っている。

元気に、幸せになっていたらいいのになと思う。

僕は今でも牛乳が好きだ。やっぱり、お好み焼きには牛乳が一番良く合う。
これは僕が5歳の時の話。初恋の話。
(おわり)

この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件とは一切関係ありません。


さて、どうでしたか、あくまでフィクションですので当然「まゆみちゃん」という人物がいるかどうかはわかりませんし、僕というのも、僕じゃないかもしれません。え?5歳で初恋は早すぎないかって・・・さあどうでしょう?
僕は、子供達も、結構早い時期から、しっかりとした感情や考え方を持っていると思っているので、決して早いとは思わないのですが・・

という事で、また次回をお楽しみに・・・
posted by: u16_表 雄一郎 | 昔僕が好きだった人 | 23:42 | comments(0) | trackbacks(0) |-